Letters from Midorikko

ミュンヘン近郊での山・草花・手作りの記録

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Fürstenfelder Gartentage フュルステンフェルドの庭の日

こんにちは!ぼくミドリッコです。

ここ二日間ほど土砂降り続きのミュンヘン近郊です。

涼しいを通り越してちよっと寒いくらいです。

一昨日の晩に行ってきた中世お城祭りでは中世騎士ショーの最中に雨が降り始めたので、リュックに入れておいた防水ズボンを素早く履き上下完全防水で観覧していたものの、さすがに長時間雨に打たれると凍えてしまいました。その一方で、今日日本では熊谷市で気温40度と最高記録を更新したようで、地球温暖化の影響をひしひしと感じるこの頃です。

 

そこで本日は先月6月に行ってきた「お庭デー」をご紹介。

 

お庭デーとはガーデニングに関わる一切合切のメッセのようなもので花屋、植木屋、造園アーティストがそれぞれの作品、商品をテントで販売しています。

開催された場所は、ミュンヘンから25キロ電車で30分ほど離れたところにあるフュルステンフェルド修道院。バロック様式のとても大きくかつ綺麗な修道院で、バイエルン王国のヴィッテルスバッハ家との縁がとても深いんだそう。

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Kloster Fürstenfeld フュルステンフェルド修道院

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敷地もとても広くて人々が憩っています。

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もちろん、修道院の中でもビールで乾杯です。昔は修道院でビールが醸造されていたので大きな修道院はどこも現在でも醸造所を持っています。

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会場内はお花と緑でいっぱい!

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満開のPfingstrose芍薬の花が会場を彩ります。

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日本の盆栽も。

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小花を押し花にしてキャンドルに貼り付けたフローリストの作品も素敵。

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子ども達にはロープを使った木登り体験コーナーも。お庭に始まり自然と触れ合うという発想。

私はベランダ菜園のためのハーブと食虫植物を。

今はこの食虫植物のBrunhildeブルンヒルデが私の日々の友達です。

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5種のハーブ(ローズマリー、タイム、セイジ、バジル、パクチー)と食虫植物のハエトリグサを購入。

ドイツ人にとって、お庭はとても大事。

日々の生活の中で四季折々の草花を愛でるためというのはもちろんですが、それだけだなくハーブや野菜を育てて日々の食生活を自分でアレンジするということがポイント。ドイツ人にとってはお庭を含めてはじめて「お家」=「生活空間デザイン」といったところでしょうか。

そこに現れるセンスやこだわりポイントは様々で、近所をお散歩しながらそれぞれのお庭を眺めてみるだけでもそのお家に住まう人の顔が浮かんできます。

 

ドイツ人ご婦人との会話からもお庭がいかに生活の中で大きな位置を占めているか分かります。

「わたし、今度の土曜日はダメなの、お庭のお花の植え替えしなきゃいけないの」

「あらあなた、ちょっと待って!帰る前にうちのお庭のバラを何本か切って持っていかない?」

「こんなにお天気がいいとお庭の水やりが大変よ〜」

「今、うちのお庭の紫陽花も満開よ」

「ご近所のカタツムリがうちのお庭にも来て、葉っぱを食べ荒らしてるのよ〜まったく」

「こんなに雨が降り続けたら、私のお庭のお花が溺れてしまうわ」

 

地球温暖化の話になると、必ずといっていいほどプラスチック製品の話、アメリカのトランプ大統領の話、中国や日本の過剰包装の話、そして排ガスにはじまる一連のドイツ自動車メーカーの排ガス事件の話といったトピックが次々に出てきますが、こんなにも溢れるお庭への愛があれば、地球も自分のお庭と捉えてみる方法もあるのかも?