Ritterturnier Kaltenberg カルテンベルク中世騎士祭
こんにちは!ぼくミドリッコです。
西陽の強さから15時半から20時半まで寝室に避難しているこの頃です。
先月、Ritterturnier Kaltenbergカルテンベルク中世騎士祭という13世紀に建てられた古城で開催されているお祭りへ行ってきました。このお城はミュンヘンより西におよそ40㎞離れたLandsberg am Lechランズベルク アム レヒ群に位置していて、現在もバイエルン王国の子孫が住んでいます。この時期になると、ドイツではあちこちで騎士祭が開催されているようですが、今回私が初めて行ったカルテンベルクの騎士祭はとても本格的で、さすが城主健在のもと事細かに中世の暮らしが再現されていました。
- 頭からつま先まで中世
まずお城の門をくぐる前から、中世の雰囲気が漂っていました。
門前には当時の農民と思しき格好をした人たちが行き来し、複数の門番が陽気に門衛をしていました。よく見ると門番の腰には空のビアマグが下がっており、中世時代の人々の仕事っぷりも忠実に再現。
門をくぐると、たちまちタイムスリップしたかのような光景。
中世によく食べられていた食べ物のお店、中世に存在した職人たちのお店が立ち並んでいます。
他にも宝石細工職人や革職人、陶器職人もいました。
- 木製アリーナでの迫力満点な騎士ショー
この日のメインイベントである騎士ショー。
本物の俳優たちがアリーナ中を駆け巡って戦いを繰り広げます。戦いの場面は夢中になっていたため一枚も写真に収めることができませんでしたが、きちんとストーリーもあって引き込まれていきました。途中、花火などのアトラクションもあって見応えがあります。
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中世のはなし言葉
迫力満点の素晴らしいショーのハッピーエンドを見終えたあとは、温かい飲み物を求めてまた露店通りへ。ショーの途中に降り始めた雨は勢いを増すばかりで、私が履いていた防水ズボンはただのズボンと化してしまいました。
さて、温かいお茶を露店で買うために中世風のお兄さんに注文したところ「会計4ターラーだよ」と言われ「ターラー?」と不思議に思いながらもそのまま4ユーロ支払いました。あとで聞いたところによると、このターラーは昔の通過単位のことをいっていたようです。これ以外に、メニュー表記も使う単語も中世ドイツ語だったり、チップをもらったときには「Jubel!ユーベル!(歓喜)」と叫んだり、衣装だけでなくはなし言葉まで再現していて、この徹底ぶりに脱帽です。
露店で働く人もショーの俳優も、このお祭り期間中はお城の敷地内に建てた中世風テントで寝泊まりしているようで、寝る支度をするために奥から毛皮を取り出す様子も見られました。
温かくて甘いお茶を飲んですっかり暖まった後は、小雨の振る中松明の薄明かりに照らされた露店通りをもう一周してから家路に着きました。
来年はコスチュームを取り揃えて、中世の一市民としてユーベル!と叫ぼうかなぁ…